6GHz 無線通信カメラシステム
プラント内の無線カメラシステムを製作。プラント内で無線周波数を管理されており、新設のカメラシステムとして使用可能な無線周波数が限られていたため、「6GHz」でカメラ映像の伝送を行いました。カメラ4台の映像を4分割、2箇所で同時モニタリング。無線通信距離はそれぞれ50m、低遅延で高画質な映像を伝送しました。プラント内を走る台車のレール上に、石などの異物がないかどうかを確認するためのカメラシステムとしてご提案いたしました。
・無線:6GHz帯/約50mの通信距離
主な仕様
・主な構成機器:カメラ4台・モニター2台・6GHz無線機3台
・カメラ:フルHD(200万画素)/画角約110度
・モニター:21インチ液晶(4分割同時モニタリング)
・カメラ制御なし
![](https://camera.tsucumore.com/wp-content/uploads/2025/01/6GHzカメラ_システムイラスト_5.jpg)
今回は環境系プラント内のカメラシステムを構築いたしました。生産設備や倉庫、クレーンや搬送台車など、様々な設備が設置されるプラント内では多くの無線が使用されており、それぞれの無線が混信したり干渉したりすることが無いよう無線周波数を管理されていることが多いです。そのような環境において、今回は新たな無線周波数における映像伝送をご提案させていただきました。弊社ではカメラシステム以外にもセンサー製品の設計技術もございますので、センサーと連動したシステム構築も可能です。現場は”そこにしかない現場(環境)”が多く存在します。お気軽にご相談ください(^^)
6GHz帯(Wi-Fi6E)について・・・
Wi-Fi(無線LAN)としては2.4GHz帯と5GHz帯が使えるように法律で定められていましたが、2022年より6GHz(5945~6425MHz帯)も利用ができるように変更されています。
2.4GHz帯は同じ周波数の機器と干渉するデメリット、特に電子レンジやIHヒーターなどの家電製品と周波数が同じであるため通信が途切れてしまうことがあります。また、高速通信の代名詞となってきた5GHz帯は航空管制レーダーや気象レーダーの電波と干渉する性質があります。(DFS)
6GHz帯はDFS制限がなく、さらに6GHz帯に対応した機器のみの通信となるため、既存Wi-Fi規格との干渉がありません。Wi-Fi6Eは従来の2.4GHz帯、5GHz帯に加えて6GHz帯の電波が利用できるようになり安定した通信が可能になります。※今回のシステムでは、2.4GHz帯・5GHz帯の電波利用がNGであったため、6GHz帯に限定して無線通信を行っています。